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「21世紀・食生活塾」にて、 馬渕院長・穴水副院長が講演!

[2004.10.12]

9月12日(日)に、東京都江東区にあるホテル東陽の会議室において、フーズ&ヘルス研究所(主宰:幕内秀夫先生)のお招きを受け、「21世紀・食生活塾」の講演会で「対話の重要性」というテーマのもと馬渕院長と穴水副院長が講演しました。

この講演会には、食生活指導に携わる栄養士の方、医師や看護師など医療関係の方のみならず、栄養学に興味を持たれた30名以上の方々が参加されました。


初めに、馬渕院長から「対話の目的と方法」について、次に対話のバックボーンとなっているTL人間学についての講演がありました。そして人間の想い方、考え方、行動を深い洞察によって四つに分類したTL人間学の教材をボードに示しながら、「対話診療」を行う上での大切な病気の捉え方が分かりやすく説明されました。

それは、「病気とは、患者さんの意識と行動のパターン、その方を取り巻く環境(生活習慣やストレスなど)が相互に作用して生じていること。従って、意識と環境の変革を同時に行ってゆくことにより、病気が治癒に向かってゆく」という考え方でした(『21世紀の患者学―医者が変わる患者が変わる』馬渕茂樹著/三宝出版刊、もご参照下さい)。参加者は、新しい病気に対する根本的な考え方、問題解決の方法に、驚きと強い関心を抱いていらっしゃるようでした。

その後、まずは自分自身の意識のあり方を知るために、全員が「自己診断チャート」(簡単な設問に答えてゆくことにより、上記の四つの傾向のどこに自分があてはまるのかが分かるアンケート)に取り組み、自分自身についての理解を深めてゆく時が持たれました。


そして、穴水副院長より、TL人間学を基として、TLC本郷内科で患者さんにどのように医療実践しているのか、4人の症例が紹介されました。その一つは、アルツハイマー型痴呆症により、夜間の徘徊や行き先で迷子になるなどの症状が見られた方(80代・女性)でした。患者さんへの関わりと共に、その方を介護されているご主人に人生体験などお聞きし、共感的に受け止めるよう医師が関わったところ、それまで妻の症状に対して激しく叱責されることが多かったご主人が、「僕にはお前が必要だ」と言うなど、受容的で温かな態度に変わられてゆきました。この時期を境に、奥様の病状が改善し始め、今では徘徊もなく、買い物もできるようになられたのです。

また、対話診療によって、慢性関節リウマチの方が自分の中に恨みの気持ちが蓄積されていたことに気づき、やがて恨みを感謝の気持ちへと転換してゆくなかで、データも症状も改善していった例。同じように対話診療によって、病気だけでなく人生も変わってゆかれた潰瘍性大腸炎の方、高カリウム血症の方の例が分ち合われました。会場から、もっと色々な事例を聞きたいとの声が上がるほど、皆さん真剣に聞き入っておられました。

参加された皆さんからは、「自分の人生について深く考える機会となった」「TL人間学についてもっと知りたいと思った」など、共感的な感想が寄せられました。お一人お一人の声、また会場全体の熱気から、「対話の重要性」への理解が深まり、TL人間学に基づいた医療への共感と憧れを抱かれたことを実感し、多くの方々にTL医療が待たれていることを改めて感じさせていただく時となりました。

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