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藤純一郎先生が、「ヘルパー研修会」で 講演をしました!

[2010.06.08]

平成22年4月4日(日)、藤純一郎先生が、東京都文京区の(有)トチギ介護サービス主催の「ヘルパー研修会」(会場:アジア文化会館)において、「在宅介護における感染症と感染対策」というテーマで講演しました。トチギ介護サービスは、日頃から、当院の在宅医療が連携を図っている事業所で、40名ものヘルパーの皆さんが参加されました。

藤先生は、元々、インフェクションコントロールドクター(ICD/感染症や感染制御、院内感染対策を専門に取り扱う医師)の資格を持っており、都内の大学病院で感染症科に勤務していたこともあります。


講演では、まず、感染対策の基礎知識として、感染予防の基本について話しました。そのなかでも、ケア前後の手洗いは基本中の基本ということで、正しい手洗いの方法をマスターするために、全員で手を動かしながら実際に行いました。そして、どのような経路で感染してゆくのか、空気感染、飛沫感染、接触感染について説明し、手洗いをはじめ、マスク着用や換気、手袋、ガウンの着用など、それぞれの感染対策についても、スライドで示しながら具体的に述べました。

次に、在宅介護でよく遭遇する感染症―ここでは、インフルエンザ、ノロウイルス胃腸炎、B型肝炎、C型肝炎、疥癬、白癬、MRSAなどーの症状や予防法、治療について、クイズも交えながらわかりやすくお話ししました。ヘルパーさんにとっては、どれも身近で切実な感染症なだけに、クイズ形式で楽しく学びながらも、更に真剣に聞き入っている様子が印象的でした。

最後には、全ての感染症に共通する対策としての「手洗い」について改めて言及し、その重要性と徹底を呼びかけました。
質疑応答では、皆さんが日頃感じている疑問点や不明点などが活発に質問されました。


参加者のアンケートからは、「現場に密着したとてもわかりやすい内容だった」「ノロウィルス、疥癬、白癬などは特に悩みの多い感染症なので、予防、対応方法を学ぶことができて良かった」「手洗いの重要性がよくわかった」等々のお声をいただき、有意義な講演だったことが伺えました。
とりわけ、患者さんに直接携わる医療者や介護者にとっては、このように正しい知識を得ることの重要性を感じた講演でした。

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