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「日本抗加齢医学会 第4回アンチエイジング臨床データ報告会」で 馬渕院長が発表しました

[2013.09.18]

7月27(土)~28日(日)に神戸の六甲山ホテルで、第4回アンチエイジング臨床データ報告会が開催されました。
この場は、日本抗加齢医学会臨床研究推進委員会が主催し、全国の日本抗加齢医学会認定施設や認定施設を目指す医療機関の方々が参加されて、それぞれの施設のアンチエイジング医療における臨床データに基づいた発表をする報告会です。全国から50名近くの先生方が集まられ、馬渕院長も、「町医者にできる寝たきりの予測と予防」とのタイトルで発表しました。

馬渕院長は、まず、人口の高齢化による年金や保健医療の破綻の危機、更に国家財政が破綻の危機にある状況を示し、これまでの「診断・治療」から「予測・予防」に軸足を転換することが解決の鍵になるのではないかと語りました。そして、当クリニックの「予測・予防」の取り組みとして、寝たきりの原因となる「骨・関節疾患」「認知症」「脳卒中」という疾患の前段階である「ロコモ」「軽度認知障害」「動脈硬化」に対するその臨床研究の結果を報告しました。

ロコモに対しては、ロコスコアを開発し、ロコトレの効果の「見える化」をはかったことで明らかな改善が見えたこと。その「見える化」によって患者さんがロコトレを継続する動機づけになったことを報告しました。また、軽度認知障害については、日本版RBMT(リバーミード)行動記憶検査を導入して軽度認知障害があることを早期に診断し、大豆・卵黄由来のホスファチジルコリンの投与によって軽度認知障害を改善する可能性があることを示唆しました。更に、動脈硬化については、血圧脈波検査(CAVI)によって血管年齢が実年齢より高いと推定された方に乾燥ミミズエキス含有サプリメントを投与することによって、動脈壁におけるプラーク病変が有意に改善することを報告しました。

そして、治療医学では医師に主導権があったが、予防医学での主導権は患者にあり、医者は助力者であることを述べました。更に、「『病の呼びかけ』を共に聴く対話」によって認知機能の著明な改善データを示した事例を紹介し、予防医学の対処法は薬物療法や外科療法のみならず、「病の呼びかけ」を聴くこと、そしてライフスタイルの転換などが鍵となると力強く語り、結びました。

参加された各施設の先生方からは、「目の前の患者さんだけでなく、医療の仕組みを変える意気込みで、理想の医療実現のために頑張っている姿に感銘を受けた」「未来を見据えた医療を学んだ」「教えてほしいことがたくさんある」との声をいただき、予測・予防の取り組みに関心をもたれ、更なる取り組みと報告が待たれていることを感じる報告会でした。

各先生方の報告からも、抗加齢医学にかける熱意を感じる場であり、当クリニックとしても、更に予測・予防の一巻としての抗加齢医学に基づいた臨床データを蓄積し続けていこうと触発された場となりました。
また、より一層、治療医学から予防医学へのパラダイム転換を果たしていく取り組みを、クリニック一丸となって進めてまいりたいと思います。

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