メニュー

「2013夏期ながのフォーラム」にて馬渕院長が講演 ―― 『予測・予防』の大切さを実感しました

[2013.10.02]

8月23日24日(土・日)に長野県小諸市内にある高峰高原ホテル(標高2000メートル)で開かれた「夏期ながのフォーラム」(主催:一般社団法人 地域ケア総合研究所)にて、馬渕茂樹院長が講演をしました。

この「夏期ながのフォーラム」は一般社団法人地域ケア研究所・所長 竹重俊文氏が「暮らし・サービス・地域」をつなぐことをめざして、「社会保障制度大改革(想定2018年)に向けて、2015年までに何をすべきか?」をテーマとして、福祉・介護施設で従事されている専門家の皆様を対象に開かれたセミナーです。

特に、この8月に出された「社会保障制度国民会議報告書」の内容を分析することを柱にしつつ、世界先進国の実践にも目を向けながら、ますます激化する超高齢化社会のニーズや、今後の制度改革に対応するため、意識改革・組織改革をして、確実に内容のレベルアップと安定経営を成り立たせてゆく各事業所における具体的な施策とは何かを、討論し探求してゆく実践的な勉強会でした。

そのフォーラムの中でも上級管理者(幹部)の皆様(数十名)を対象とした時間帯に、さらなる福祉と医療のコラボの大切さから「寝たきりを予測し予防する――今、起こりつつある医療のパラダイム転換」というテーマで、当院の馬渕茂樹院長が講演をしました。

まず、講演の冒頭では、「予防・治療・在宅が一つになったクリニック」であるという当院の紹介から始め、現在の医療のパラダイムが、「診断・治療」であり医師に主導権があるが、これからの医療のパラダイムは「予測・予防」が軸となり、患者(client)に主導権が置かれることが重要となってくることを、様々な具体例を通して伝えてゆきました。

途中ではクイズを交えて、睡眠や運動実践を生活の中に取り入れてゆくだけでも、認知症や脳卒中や骨折を防ぎ、結果として「寝たきりの予防」の実践ができてゆくことを、実感的に学ぶ時間もあり、受講者の皆様は集中して聞かれていました。

途中、ロコモ―ティブシンドローム(運動器症候群)の予防のロコトレ(ロコモ―ティブシンドロームを予防するトレーニング)の紹介などもあり、介護の専門家の皆様にとっては、利用者さんに即活用できる内容もありました。

終了後に感想を伺うと、「予測・予防という考え方はとても新鮮だった!」「利用者さんが弱ってゆくのは辛い気持ちだったが、どんな段階でも私たち介護者ができることがあるとわかって希望が持てた」「自分たちスタッフも老化を予防できるなら、まずしてゆきたいと思った」など、笑顔で答えてくださいました。

新刊『100歳まで元気――予測・予防のススメ』の要点をギュッと圧縮した講演内容で、今後、福祉・介護と医療のコラボレーションがますます必要となってくることを実感するとともに、「予測・予防」へのパラダイム転換の重要性をより実感する講演となりました。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME