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第30回トータルライフ医療学術集会で当会からも演題発表しました!

2021年12月5日(日)、第30回トータルライフ(TL)医療学術集会が、「アフターコロナの時代を開く――人間を魂とみる医療」とのテーマのもと、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて開催されました。当会からは、菊地里沙看護師(トータルライフ訪問看護ステーション雷門)、山田理恵子所長(ウェルビーイング21居宅介護支援事業所)が演題発表をしました。

新型コロナウイルス禍のなか、昨年に引き続き、会場発表とインターネットライブ配信のハイブリッド形式で行われ、全国で400名以上もの皆様が参加されました。そして、総計27演題、医療や福祉のみならず教育分野からも、TL人間学を基とした実践が発表されました。

菊地看護師は、「シンポジウム4;TL人間学に基づく地域包括ケアへの挑戦」において、「多職種での因縁果報ウイズダムの取り組みによって、周囲との関わりが困難だった親子を最期まで支えることができた1事例」と題した演題を発表しました。アルツハイマー型認知症のAさん(女性)とAさんを一人で介護している娘さん宅への訪問看護において、Aさんが認知症の進行とともに食事量が減って衰弱していった際、必要な医療的処置や入院治療などを提案しても、娘さんに承諾していただけず、大変困惑しました。娘さんがそれまでの様々な経緯のなかで医療・介護への不信感をもっておられること、そしてまた親子の間の関わりが捩じれていることなどが、背景にあると思われました。そのような事態に対して、訪問看護のみならず、Aさんを担当している訪問診療医、ケアマネジャー、訪問介護スタッフとともに、因縁果報ウイズダム(※)に取り組み、協同して関わったところ、初めて娘さんは医療処置のための入院を受け入れてくださり、結果的に、Aさんは5カ月後、入院先の病床で穏やかに旅立たれました。他職種の協同がもつ可能性を強く感じたということを報告しました。

山田所長は、やはり同シンポジウムにおいて、「TL人間学に基づく『因縁果報』による対話実践が認知症の自己決定を促進した事例―― 在宅相談窓口の実践から(第2報)」と題した演題を発表しました。2019年10月に開設した「在宅相談窓口」でお受けした相談内容から、「認知症」に関する相談事例を紹介しました。そして、相談員(ケアマネジャー、看護師)がTL 人間学を学び、「因縁果報」のまなざしに基づいて対話することで、相談者の「意思の形成支援」を促進し、より確かな支援が可能になることを報告しました。

TL人間学を基とした医療実践は、まさにこれからのアフターコロナの時代に求められる医療の方向性ではないかと、強く感じました。今後の歩みに向けて、大きな希望をいただいた学術集会でした。

※高橋佳子氏が提唱している、問題の解決・創造のためのTL人間学におけるメソッド

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